文化を越えて混ざり合う料理とワイン。定石を外したところにこそ、驚くほどおいしいペアリングが生まれます。
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ルールを放り出し、混沌を受け入れて、飲みたいものを注ぐ。忘れられない一杯は、いつもそこで生まれます。
映画『サイドウェイ』はMerlotに冷たすぎました。丁寧に造られたこの品種が、なぜ艶やかで、奥深く、再び頂点に戻ってきたのか。
ほんの少し変えるだけで、明日の一杯がはっきりおいしくなる。そんなコツを集めました。
大柄で、骨格があり、ときにふくよか、ときに引き締まる。それでも何度でも戻ってしまう理由。
口当たりも、熟成の力も、好みの輪郭も。決めているのはタンニンです。学位はいりません。
170年前の順位表が、今もワインの値段を決めています。好きでも嫌いでも、無視はできません。
ワインは、身構えるものでも、こんがらがるものでもありません。最初の一歩は、ここから。
一本の選び方ひとつで、食事は豊かになります。味わいが引き出され、その日の記憶に残る食卓へ。
俗説をほどき、仕組みを知る。それだけで、キッチンのワインは頼れる相棒になります。